top of page

小規模事業者持続化補助金とは?初心者向けにわかりやすく解説

9月24日
読了時間: 6分


「補助金を使ってホームページを作りたい」


「新しいお客様を増やすために広告を出したい」


「新しい設備を導入して事業を伸ばしたい」


そんな小規模な会社や個人事業主の取り組みを支援する制度のひとつが、小規模事業者持続化補助金です。


名前だけを見ると少し難しそうですが、制度の考え方はそれほど複雑ではありません。


簡単にいえば、「これからも事業を続けていくために、新しいお客様を増やしたり、売上を伸ばしたりする取り組みを国が支援する制度」です。


小規模事業者持続化補助金とは?


小規模事業者持続化補助金は、小規模な会社や個人事業主などが行う販路開拓などの取り組みに必要な経費の一部を支援する補助金です。


制度を担当している中小企業庁は、その目的を「小規模事業者等の生産性向上と持続的発展を図ること」としています。


もう少しかみ砕いて言うと、「小さな会社や個人事業主が、これからも商売を続け、成長していくための取り組みを応援する制度」と考えるとわかりやすいでしょう。


たとえば、


  • 新しいお客様を獲得するためにチラシを作る

  • 店舗の看板を新しくする

  • 新しい商品をPRするために広告を出す

  • 販路を広げるため展示会に出展する

  • 新しいサービスを始めるために必要な設備を導入する


といった取り組みが考えられます。


ただし、何でも補助してもらえるわけではありません。


「この設備が欲しいから補助金を申請する」という制度ではなく、

現在の経営状況を整理したうえで、今後どのように売上や顧客を増やしていくのかを考え、その計画を実行するために必要な経費について支援を受けるというのが基本的な考え方です。


なぜこの補助金が作られたの?


小規模事業者は、日本の地域経済や雇用を支える重要な存在です。


一方で、大企業と比べると、人材・資金・情報などが限られていることも多く、新しい設備への投資や販路開拓に十分なお金を使えないケースがあります。


こうした背景から、小規模事業者を政策として支援する考え方が強化されてきました。


2013年には中小企業基本法が改正され、小規模企業への支援方針が明確になりました。


さらに2014年には「小規模企業振興基本法」が成立し、単純に企業を大きくすることだけではなく、小規模な事業者が事業を継続し、地域で長く活動していくことそのものを支援するという考え方が明確になりました。


こうした小規模事業者支援の流れの中で実施されている代表的な制度のひとつが、小規模事業者持続化補助金です。


この補助金は「経営を考える」ことが重要


小規模事業者持続化補助金の特徴は、単に「欲しいものを申請する補助金」ではないことです。


申請する際には、


  • 「現在、自社はどのような状況なのか」

  • 「どのようなお客様がいるのか」

  • 「自社にはどのような強みがあるのか」

  • 「今後どのようなお客様を増やしたいのか」

  • 「そのために何をするのか」

  • 「その結果、売上などにどのような効果が期待できるのか」


といった内容を整理して、経営計画を作成します。


そして、その計画を実行するために必要な費用の一部について補助を受ける仕組みになっています。


そのため、「補助金をもらうために事業を考える」のではなく、「やりたい事業があり、その実現に補助金を活用する」という順番で考えることが大切です。


いくら補助してもらえるの?


第20回の一般型・通常枠では、基本となる補助上限額は50万円です。


基本的な補助率は3分の2となっています。


たとえば、補助対象となる経費を75万円使った場合、

75万円 × 2/3 = 50万円

となるため、最大50万円の補助を受けられる計算です。

残りの25万円は事業者自身が負担します。


また、一定の条件を満たした場合には、通常の上限額に上乗せされる特例も設けられています。


注意したいのは、補助金は原則として先にもらえるお金ではないという点です。


基本的には事業者が先に費用を支払い、事業終了後に必要な報告や確認を経て補助金が支払われます。


そのため、補助金を利用する場合でも、いったん支払うための資金を準備しておく必要があります。


誰でも申請できるの?


名前のとおり、基本的には「小規模事業者」が対象です。


小規模事業者に該当するかどうかは、主に従業員数で判断されます。


たとえば商業・サービス業の多くは常時使用する従業員が5人以下、製造業などでは20人以下が一つの基準になります。


個人事業主でも条件を満たせば対象になります。


ただし、業種や事業形態などによって対象外になる場合もあるため、「自分は小さい会社だから大丈夫」と判断するのではなく、公募要領で申請資格を確認することが重要です。


どうやって申請するの?


現在の小規模事業者持続化補助金は、電子申請で手続きを行います。


大まかな流れは次のようになります。


  1. 補助金を使って何をしたいのか考える

  2. 経営計画・補助事業計画を作る

  3. 商工会・商工会議所に確認を依頼する

  4. 電子申請を行う

  5. 審査

  6. 採択発表


この補助金では、地域の商工会または商工会議所から「事業支援計画書(様式4)」の発行を受ける必要があります。


ここには申請締切とは別に期限があります。


提出した経営計画や事業内容などについて審査が行われます。


審査を通過すると「採択」となりますが、採択後に見積書などを提出し、事務局による確認を経て「交付決定」を受ける必要があります。


採択率はどのくらい?


補助金は、申請すれば必ず受け取れるものではありません。


直近の第19回「一般型・通常枠」では、


  • 申請件数:16,576件

  • 採択件数:7,819件


採択率を計算すると、約47.2%です。


つまり、直近では申請した事業者のうち、およそ2社に1社が採択された計算になります。


採択率は公募回によって変わるため、自社の現状や課題と、補助金を使って行う取り組みがきちんとつながっているかを意識して計画を作ることが重要です。


【最新】第20回公募のスケジュール


2026年9月24日時点で公表されている、小規模事業者持続化補助金〈一般型・通常枠〉第20回の主なスケジュールは次のとおりです。

特に注意したいのは、12月15日の申請締切よりも前に、様式4の発行受付が締め切られることです。


そのため、申請を検討している場合は早めに経営計画を作成し、管轄する商工会・商工会議所への相談・手続きを進めることが大切です。


まとめ


小規模事業者持続化補助金は、小規模な会社や個人事業主が、販路開拓などを通じて今後も事業を続けていくための取り組みを支援する制度です。


単に設備や広告費を国が負担してくれる制度ではありません。


大切なのは、「自社にはどのような課題があり、これからどうしたいのか。そのために補助金を使って何をするのか」を整理することです。


補助金申請をきっかけに、一度立ち止まって自社の経営を見直してみる。


小規模事業者持続化補助金には、そのような意味もあります。


※本記事は2026年9月24日時点で公表されている小規模事業者持続化補助金〈一般型・通常枠〉第20回の情報をもとに作成しています。公募内容やスケジュール等が変更される場合がありますので、申請の際は必ず最新の公募要領・公式情報をご確認ください。

 
 
 

コメント


bottom of page